あらためてシャツを立体的に突き詰める

雑誌に特集が組まれるなど今、シャツが注目されています。

レディスにおいては、メンズライクなものからデザイン性の高いものまで多様化して市場を賑わせています。そうした中で、メンズの老舗が仕立てるレディスシャツに熱い視線が注がれています。元はメンズにあり、と言われるように、メンズシャツのルーツを知り、パターンのポイント、縫製の流れを知る必要があります。まさにパターンと縫製のマッチング無くしていいものは出来ません。加えて芯地の知識も深め、市場が求める商品をどう作り上げていくか、いろんな角度から立体的にシャツを突き詰めていきたいと思います。

第1部「シャツの歴史をたどる」

講師 朝日　真(文化服装学院　西洋服装史　専任教授)
シャツの歴史は、アンダーウェアの歴史とはじまりと同じくしている。やがて15世紀頃から、シャツの衿や袖口にフリルや刺繍を施すようになる。その部分は外から見えるようになり、アンダーウェアという意味合いが薄れていく。そして20 世紀に入ると、シャツはスポーツウェアなどとしてアウターとしても着られるようになっていく。西洋服装史の中からシャツに焦点を合わせ、その歴史をたどっていきます。

講師プロフィール

朝日 真/あさひ しん

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」などテレビ出演。

第3部「シャツのパターンと縫製」

講師　柴山登光 (日本モデリスト協会会長)
図版38枚、写真106枚、動画13本を駆使して詳しく解説します。

第2部「シャツの芯地について」

講師　高橋かおる(日本モデリスト協会副会長)
シャツ芯の基布、樹脂のタイプ、接着条件などについて解説。また海外のシャツを数点用意します。

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